からだ健康コラム
肩関節について
2023年3月18日
肩の痛みは、多くの人が経験する一般的な症状です。肩は複雑な関節であり、筋肉や靭帯、神経などが関わっています。そのため、肩の痛みの原因はさまざまであり、五十肩や変形性肩関節症、筋肉疲労や筋膜性疼痛症候群などの筋骨格系の問題だけでなく、頚椎ヘルニアや胸郭出口症候群などの神経系の問題や、心臓や胆嚢などの内臓系の問題も考えられます。
肩の痛みを自己診断することは困難ですが、以下のような特徴に注意してください。
- 痛みが強い場合や突然始まった場合
- 痛みが2週間~1か月ほど持続した場合
- 痛みに伴って手足にしびれや冷感がある場合
- 痛みに伴って発熱や全身倦怠感がある場合
- 痛みに伴って胸部不快感や呼吸困難がある場合
これらは重篤な原因が隠れている可能性が高いため早めに医師に相談することをおすすめします。また、一般的には整形外科で診察を受けることが適切ですが原因によっては他科へ紹介されることもあります。
医師は診察や画像検査(レントゲンやMRI)を行って原因を特定し治療法を決定します。治療法は原因によって異なりますが一般的には以下のような方法があります。
- 薬物治療:消炎鎮痛剤や筋弛緩剤などを服用して炎症や筋肉のこわばりを和らげます。
- 物理治療:温冷刺激や超音波・電気刺激などを用いて血行促進や代謝改善を促します。
- 運動指導:ストレッチングや筋力トレーニングなどを行って関節可動域を広げたり筋力バランスを整えたりします。
- 注射治療:ステロイド剤やヒアルロン酸剤などを関節内に注入して抑制効果或いは滑り効果 を得ます。
- 手術治療:保存的治療で改善しない場合や重度の変形・損傷・圧迫等
肩の痛みの予防法はあります。肩の痛みや肩こりを予防するためには、以下のようなことが有効です
- 同じ姿勢を長時間続けないようにする
- 肩や背中の筋力をつける
- 睡眠時間を十分にとる
- 日頃から肩を動かす適度な運動を続ける
- 早めのケアをおこなう
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